飼育員ブログブログ
2023年2月9日(木)サル島の思い出9
今回は1989年(平成元)のサル島大改修のお話です。
サル島の思い出5でイノシシの展示終了や全頭を捕獲した経緯を紹介しました。その際の捕獲は竣工から52年が経過し、老朽化が進んでいた明治時代からの山あり谷ありの構造物から

幾何学的でアスレチック感覚に富んだ構造物へと改築するためのものでもありました。

撤去が始まったのは1989年1月14日、サル島内に重機を下ろして構造物を壊しており、内部が空洞になっている構造物も見られます。

遊具や小屋もサル島から運び出されています。

その後,白線や棒で区画が示され、

配筋・型枠と作業が進められていきます。

コンクリートが流し込まれ、表面が滑らかに仕上げられています。

下地が完成した後は、幾何学的な構造物の施工へと進んでいきます。



そして、小屋も作られましたが、それにともない、

おそらく近くなった外壁からの脱出を防止する目的で、外周の手すり部分が壁に改修されています。なお、この目的はしばらく成功していましたが、ある出来事をきっかけにその機能を奪われてしまいました。

およそ2か月半かけた改修工事を終え、1989年3月31日に一般公開されました。

今の小屋と見比べてみて下さい。すぐに違いが分かると思います。
ただ、残念ながらイノシシ穴がどのように塞がれたかの記録写真はありませんでした。
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副園長 和田
