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2025年4月29日(火)テンジクネズミのクロマメが妊娠!
テンジクネズミの繁殖を目指し、今年の2月18日からヨウカン(オス)とクロマメ(メス)の同居を始めていました。同居中、2頭は一緒に餌を食べたり、寄り添って横になっていたりと、相性はとてもよさそうです。

しかし交尾を確認できず、同居開始からあっという間に1か月が過ぎてしまいました。テンジクネズミは1年中繁殖可能な動物で、メスの発情周期は平均16日です。そのため、1か月間同居していれば、1~2回は発情が来ていたはず、、、、ですが、確認できませんでした。
発情期のうち、メスが交尾を受け入れるのは約6~11時間と短いため、担当者の見ていない夜間に交尾したのかも?と期待して、3月27日に妊娠判定のため、エコー検査を実施しました。検査では赤ちゃんらしきものが見えました、、、。確定はできませんでしたが、妊娠しているだろうということで、この日から2頭の同居を終了しました。
そうこうして、4月21日にレントゲン検査を実施したところ、クロマメの左腹部に赤ちゃんの骨がくっきり見えました!!しかし1頭だけしか確認できません(消化管で隠れているのかもしれませんが)。もし1頭しか妊娠してなかった場合、赤ちゃんが大きく育ちすぎることで難産になるリスクが高まるそうです。そのことも踏まえ、今後のことを検討していかなければなりません。

さて、妊娠中は特別食です。
妊娠中は、より多くのエネルギーやカルシウム、ビタミンCがより多く必要になります。
そのため、普段の餌にプラスして、カルシウムが豊富なダイコンの葉やコマツナ、たんぱく質の豊富なルーサン(マメ科植物の牧草)を与え、ビタミンCを飲み水に混ぜています。

5月中には生まれると予想しています。担当者はうれしい反面、不安も大きいです。
無事に生まれることを願って、出産に備えたいと思います!
テンジクネズミ担当:たかぎ