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2026年5月14日(木)守れ!イチモンジタナゴプロジェクト 第1回白川調査

今年1回目の「守れ!イチモンジタナゴプロジェクト」は動物園の南側を流れる白川での生物調査です。
今回の調査地は、白川が琵琶湖疏水と合流した下流にある場所です。
つまり、動物園の噴水池や、イチモンジタナゴの生息している平安神宮神苑と同じ琵琶湖疏水が流れている場所なのです。

今回の調査地は、動物園南側の白川。

動物園内の噴水池の生物調査では、オイカワとヨシノボリの2種類の魚しかいないことが分かりました。同じ水系の川ではどんな魚がいるのか、また噴水池をもっと豊かな環境にするためにはどうしたらよいのだろう?という事で調査を行いました。

数年ぶりとなる今回の生物調査、参加者30名ほどで、いざ白川へ。
(※今回の白川での調査は事前に京都府の特別な許可を得ています。
自治体や河川ごとに規則がある場合がありますので、実施には注意が必要です。)

到着後、早速調査開始です!

タモ網とバケツを持って調査開始
草の近くをガサゴソ…

調査を開始してしばらくすると、参加者の皆さんも、タモ網の使いかたに馴れてきたのか
ヨシノボリ類が取れたと教えてくれました 。

職員が投網を行いました・・・。何がとれたかな?

かまえて~
それっ!

投網で捕まったのは、ヤリタナゴ。オスは美しい婚姻色が出ています。

ヤリタナゴはイチモンジタナゴと同じく春に産卵するタナゴです。タナゴ類は二枚貝に産卵するという面白い生態を持っています。ヤリタナゴは二枚貝のなかでもマツカサガイ属貝類に産卵します。

↑マツカサガイもちゃんといました♪

マツカサガイは流れのある場所に生育する小型の貝です(流水生貝類)。
そのため、ヤリタナゴは流水生貝類の生息していないため池では繁殖することができないそうです。
噴水池でヤリタナゴを見ることはできないですね、、、。

一方イチモンジタナゴが産卵するのは二枚貝の中でもカラスガイ属貝類などの流れのない場所に生息する比較的大型の貝です(止水適応貝類)。
同じタナゴでも、種類によって産卵に使う貝が違うという事が非常に面白いです。
さらに、貝に合わせて、タナゴの種類ごとにメスの産卵管の長さ、卵の形が違うなど、、、タナゴのことを調べていると面白くて止まらなくなってしまします。

皆さん、生物調査楽しんでいただけたようで良かったです。
同じ琵琶湖水系でも、流れの有無で、生息する生物が違い、それぞれの環境に適応しているのだと、非常に勉強になりました。

今回の白川調査、なんと参加者の88%の方はイチモンジタナゴを知っていたようでした。なかには動物園で知った、過去のプロジェクトに参加したから知っているという方も。とても嬉しいです。今後もイチモンジタナゴのすばらしさをもっと広く知ってもらうため、活動を続けていきたいと思います。

守れ!イチモンジタナゴプロジェクト担当:たかぎ