生き物・学び・研究センターブログ
2023年9月17日(日)センターの日誌016 ゾウ糞ペーパーを作ろう
生き物・学び・研究センターは、動物園内にある、教育と研究を行う部署です。
このブログでは、動物園にあるけど飼育ではない、センターの業務を御紹介しています。
先週に続き、8月初旬に開催された、夏休み動物園教室の御紹介です。
8/2に開催されたのは、小学校5~6年生向けの「ゾウ糞ペーパーを作ろう」でした。
これは、アジアゾウのウンチで紙すき体験を行う企画です。
アジアゾウなどの草食動物の糞には未消化の繊維質が多く含まれており、これを洗って漉いて、紙を作ることができます。
海外ではPOOPOOPAPERとも呼ばれるこの紙を、実際にアジアゾウの糞から作ってみました。
まずは教室で諸注意と解説を受けた後、アジアゾウのグラウンドに移動します。
丁度寝室から出てきてご飯を食べだしたアジアゾウを観察し、特に食べ物と糞の関係について、アジアゾウ担当飼育員から解説を受けました。
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観察後に教室に戻り、いよいよゾウ糞ペーパー作りです。
ゾウ糞だけではうまく紙として固まらないので、牛乳パックのパルプなども足してよく混ぜます。
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でき上がったドロドロの液体を、網を張った木枠に流し込んで、はがき大に整えます。
これを枠から外して、新聞紙やタオルで水分を取り除きます。
その後、自宅に持って帰ってもらい、完全に乾かしたら完成です。
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また、予め作っておいたペーパーを使って、「世界ゾウの日」企画展の題字を作ってもらいました。
独創的で素敵なタイトルになりましたが、皆様は御覧いただけましたでしょうか。
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班内で役割分担をしたり、協力してパルプを無駄なく使ったりと、初対面同士でも上手にコミュニケーションをとって作業する様子が印象的でした。
また、来年もお待ちしています。
土佐