生き物・学び・研究センターブログ

2026年2月28日(土)標本棚のラベル裏045 ニシゴリラ(メス、頭骨)

動物が死亡した後は、教育普及・研究を目的として、標本を作製し保存しています。
このブログでは、現存する所蔵標本を、ラベルに載せ切れない情報と共にご紹介したいと思います。

前回のオスに引き続き、ニシゴリラのご紹介。
今回は、メス個体の頭骨です。

オスと比べると、矢状稜の突出はほとんどないと言えるでしょう。

この個体は、ゲンキの母親に当たるヒロミ。
来園時推定3歳であった個体です。

前回ご紹介したオスのマックと比べると、歯列が整っていることが分かります。
これは、当時のニシゴリラの飼育技術が、発展途上であったためのようです。
当時、ニシゴリラには、スキムミルクやパンなど人間の食べ物を多く与えていました。
生まれた時からこの条件下で育ったマックは、結果として虫歯を患うこととなりました。

現在のニシゴリラへの給餌内容は植物主体になっており、この条件下で飼育したキンタロウには虫歯は見られません。
幼少期の口腔内健康の大切さと、飼育技術の変遷を教えてくれる一例です。

土佐