救護センターブログブログ
2018年8月29日(水)白腹水薙鳥
	風に乗ってやってくるのは,住み込みの保育士さんだけではありません。
	先日の台風20号(シマロン)に巻き込まれ,
	シロハラミズナギドリが救護センターにやってきました。
	
	小笠原諸島で繁殖する小型のミズナギドリです。
	救護センターでの保護は2011年以来,2例目です。
	シロハラミズナギドリはハトぐらいの大きさなので,
	見慣れたオオミズナギドリと比べると
	小さくて可愛くて,ぬいぐるみのように愛らしい(*^_^*)
	しかし,やはりミズナギドリ。
	飼育下では自分でエサを食べないので,魚を食べさせなくてはなりません。
	小さな海魚を用意することができず,金魚で代用しました。
	塩味が効いてなくてゴメンね。
	ミズナギドリの羽はまるで薙刀(なぎなた)のようです。
	
	海上に吹く風を利用し,長い翼を巧みに使って飛んでいます。
	しかし一旦,地上に降りてしまうと,翼の長さが災いして羽ばたくことができず
	地上から飛び立てなくなります。
	ケガもなかったので,一刻も早く帰してあげたいし,
	放野するなら陸地より断然,水辺。ならばいっそのこと海!
	ということで,大阪港まで足をのばし放野してきました。
	
	野鳥は保護した場所か,生息地に近い環境に放野できれば
	その後の生存率も上がるのではと思います。
	無事に仲間の元へたどり着けていますように!
	(おまけ)
	
	なみはや大橋の端っこ。高さ45m地点まで一気に登ります。
	
	橋の上は絶景ポイントでした♪
救護センタースタッフ 吉川
