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2023年6月23日(金)【野鳥舎】シジュウカラ、突然のお別れ
タイトルにもあるように、
当園の野鳥舎で暮らしていたシジュウカラ(オス・5歳)が、
2023年6月20日に死亡しました。
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この個体は、2017年7月24日に東山動物園で生まれ、
2019年11月17日に京都市動物園にやって来ました。
エサ皿に入っているすり餌やミルワームをよく食べ、
時には網越しに野生のムクドリの幼鳥やシジュウカラの幼鳥に餌をあげるほど、
かなり活発な個体でした。
クロエリセイタカシギのムッシュが死亡してから約1ヶ月、
そろそろムッシュ死亡のお知らせ看板を外そうかなぁと考えていた時期でしたが、
その日は突然やってきました。
(晩年のムッシュの記録はコチラから)
死亡日の前日である6月19日、
いつも舎内の上の方にいるシジュウカラが見当たりませんでした。
数日前に木陰で休んでいたこともあり、
またどこかに隠れているのかなー、と担当者は舎内を見渡していました。
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インスタにアップしている動画はコチラから
歩みを進めた直後、地面の上に見慣れない白い塊を確認しました。
よく見ると、シジュウカラが地面に座り込み、頭部が斜めに傾いていました。
すぐに診療室に移動し、夕方にはやや回復傾向にあったものの、
翌日20日の朝に死亡を確認しました。
解剖の結果、死因は脳出血でした。
左眼の近くに腫れがあり、どこかに頭をぶつけたと思われます。
突然のことで、とても残念です。
動物園生まれということもあり、
担当者に限らず来園者の皆さまの近くでよく止まっていたこの個体。
舎内で人一倍(鳥一倍?)鳴いていたこともあり、
立ち止まって観察いただく方が多かったように思います。
可愛がっていただいた皆さま、ありがとうございました。
野鳥舎担当 星野