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2025年3月26日(水)ご寄付ありがとうございます【公益社団法人 京都市獣医師会様】
公益社団法人 京都市獣医師会様から貴重な医療機器のご寄付を賜りました。感謝の気持ちをお伝えする場として令和7年3月20日に寄付受納式を行いましたので、その様子を当日参加した現場獣医師がご報告いたします。
今回、京都市動物園の動物医療の充実を目的としていただいた医療機器は、「トップ動物用輸液ポンプ TOP – 230V」です。

これまで、血管への輸液(点滴)を行う場合、流れ落ちてくる滴が1分間に何滴落ちているかを目視で確認していました。この方法だと輸液量によって滴下速度が変わってしまい、こまめに確認する必要があったり、微調整が難しいなどの問題がありました。今回、輸液ポンプをご寄付いただいたことで、点滴を流す速度を機械がコントロールしてくれるうえ、針先などにトラブルがありうまく流れていない場合は、アラームで知らせてくれるなど、より動物の体への負担を軽くする治療が可能となります。さらに、点滴開始からどの程度の輸液が体内に入ったか、どの程度の速さで点滴が行われているのかが表示されるため、獣医師以外の職員でも状況が把握しやすく、多くの目で動物の治療を見守ることができるようになります。
寄付受納式では、京都市獣医師会会長の森先生、副会長の中村先生、村田先生、山田先生、理事の秋久先生をお迎えしました。森会長からは動物園動物の治療への思いをお話を頂き、職員一同、これからも動物たちと真摯に向き合っていこうと思いを新たにしました。

左から京都市動物園和田園長、京都市獣医師会中村副会長、森会長、村田副会長、山田副会長です。

感謝状の贈呈後には記念撮影を行い、当園からは和田園長の他、現場獣医師2名も参加しました。現在の動物園動物の治療内容や使用器具、機材、困っていることについて、ご説明させて頂き、京都市獣医師会の先生方と獣医療についてディスカッションをすることもできました。

2列目右が秋久理事、左2名が現場獣医師です。
お忙しい中、ご来園いただき、誠にありがとうございました。いただいた医療機器を、動物達の治療に役立てるとともに、皆様のご期待に応えていけるよう、職員一同尽力してまいります。改めて、京都市獣医師会様に、心より深く感謝申し上げます。