飼育員ブログブログ

2025年6月15日(日)鳥の羽根ってスゴイ!

同じ獲物を捕って暮らしている、猛禽類の羽根を比べてみましょう!
「京都の森」で飼育しているホンドフクロウとハヤブサの羽根です。

左がホンドフクロウ、右がハヤブサです。

違いがわかるでしょうか?

ホンドフクロウの方は丸みを帯びた幅の広い羽根をしています。
そして、ハヤブサは幅が狭く尖った形の羽根です。
この形の違いは、空中を飛ぶ速さにあります!

ハヤブサは、世界で一番速く飛ぶと言われていて
獲物を捕まえるときには急降下するのですが、その瞬間が一番速く
時速300kmを超えると言われています。

この細く先の尖った形の羽根のおかげで
風の抵抗を最小限に抑え、速く飛ぶことができるようになっているのです。スゴイ (^^)/

一方ホンドフクロウ(下の画像 左側)は、羽根のふちをよく見るとハヤブサと比べて
ふちが、ギザギザしているのがわかるでしょうか?

フクロウは夜行性なので、薄暗くなってから獲物を捕まえるのですが
暗闇の中で、獲物に気づかれないように近づくため、羽音をさせずに飛ぶことができます。
その秘密が、この羽根のふちにあり、ギザギザしている隙間を空気が抜けることで抵抗を減らし
羽根の音をさせずに、獲物に近づくことができるのです。スゴイ (^^)/

またフクロウは、幅の広い大きな羽根でゆっくり羽ばたくことでも
羽根の音を抑えることができているのです!

最後に、ホンドフクロウの「フックン」と、ハヤブサの「コマチ」です。

まだまだ動物たちのスゴイはたくさんあります。
みなさんもぜひ、動物園で見つけてみてくださいね!

ハヤブサ担当 ひらやま