飼育員ブログブログ
2026年4月26日(日)2025年12月生まれのペンギンの雛
毎年4月25日は世界ペンギンの日!
京都市動物園では今日、デジタルスタンプラリーや擬卵作りなど、たくさんのイベントを行いました!!
今回のブログでは2025年12月17日と19日に生まれた2羽の雛の成長を振り返ろうと思います。
公式YouTubeにも動画をアップしているので良ければご覧ください( *´꒳`* )
2羽ともタカ(翼帯:青&グレー)とセリ(翼帯:青&オレンジ)のこどもです。
産卵日から12月中旬の孵化を予想していましたが、実際にカメラで雛が生まれたことを確認したときは無事に生まれてきてくれたことにほっとしました。

タカとセリは今までにも子育て経験のあるベテランのペアで、育雛にあまり不安はありませんでした。
フンボルトペンギンは通常1回に2個の卵を産卵します。
今回、卵が2卵とも有精卵であったこと、できるだけ自然な状態で育雛をさせて見たいと思ったことから、今回は2卵とも両親に任せて見守っていました。
2卵そのまま無事に孵化し、育つのか、という点だけが不安だったのですが、 17日に1卵、遅れて19日に1卵無事に孵化し、カメラ越しに給餌も確認できました。
孵化したばかりの雛はとても小さく、生存確認にとにかく時間がかかりました。
雛が死んでしまう要因として、親が誤って踏んでしまう圧死があります。
この時期はできるだけ刺激をしないように、カメラでの生存確認に時間を割きました。
またしっかり餌を食べているのか、毎日確認し、給餌回数が減っていないこと、2羽とも食べられているかも必ず確認していました。
カメラ越しで見ると先に生まれた個体と後から生まれた個体の体格差が大きく、このまま小さい方が死んでしまうのではないか、という心配もしました。

カメラでの観察をしていると、タカもセリも本当に上手に子育てをしており、雛2羽に均等に餌を与える様子が見られました。
雛の成長と共に、餌の要求量が増え、両親は餌の時間になると雛を巣に残して、餌を食べに来るようになりました。
こうなると餌の時間に雛を直接観察できるようになり、親が餌を食べている間に体重測定もできました。少し安心です!

1週間に1度の体重測定では、2羽に体重差はあるものの、どちらも順調に体重の増加を確認できました。
この頃、あまりに雛の餌の要求量が多く、巣に戻ると餌を要求されるせいか、隣の巣の入口に佇むセリ…笑

育児に疲れたようにも見えてしまいました(>_<)
雛の鳴き声が目立つようになってくると、気になるのか他のオトナ個体が雛のいる巣に入り、何もせず雛の横にいたり、時には雛を攻撃したりする様子が見られるようになりました。 攻撃しないときでも親個体以外が巣にいると、当然ですが雛は落ち着きません。

頻繁にカメラを確認して、他の個体が巣にいる時はペンギン舎に行って巣から出したり、タカかセリのどちらかが巣に戻るまで巣に蓋をして他の個体が侵入できないようにしたりしていましたが、限度があります。
そこで、この頃は給餌を通常の3回から4回以上に増やしてみました。
また、この頃、抱卵シーズンは終わっていたのですが、巣に頻繁に入ってくる個体には擬卵(ニセモノの卵)を与えてみたりもしました(そこまで効果はありませんでしたが…)。
それでも四六時中観察して、雛を守ることはできないので、心配でした。
私の心配をよそに、雛はムチムチに育ち、2羽の体格差もほとんどなくなりました!
生後1か月程で巣の外にも出てくるようになり、2か月ちょっとでプールデビューも果たしました。
ちなみに、1羽目は4時間ほどプールから上がれず(笑)心配しましたが、2羽目は1羽目より1週間ほど遅れてプールデビューしたものの最初からプールの出入りが上手でした!
個性がそれぞれあるなーと思って微笑ましくなりました。

6つの候補から愛称投票を行い、2羽の名前はタンポポとツバキになりました!
これから健康診断の時期になるので2羽に翼帯をつけ、性別も明らかにする予定です。
タンポポはお腹にL字の斑点模様があり、何にでも興味津々!
ツバキは斑点模様が多く、タンポポよりは慎重に行動するタイプに見えます。
ここまで元気に育ってくれたこと、ここまで2羽を育てあげたタカとセリに感謝です。 今もまだ甘えて親から餌を貰っているのですが、早く自分で食べて両親を楽にしてあげてほしいな~と思っています。

フンボルトペンギン担当:櫻井
