生き物・学び・研究センターブログ
2026年7月21日(火)(チンパンジーのお勉強)ニイニのお勉強
チンパンジーのお勉強部屋です。
この日もいつものように勉強に参加してくれているチンパンジーたち。

右のモニターで勉強しているニイニを拡大。

ニイニは現在1から17までの数字を順番どおりに触れる問題に挑戦中。17までの数字を扱っているのは、今の京都市動物園のチンパンジーとゴリラでは、タカシとニイニだけです。
勉強した問題数と順番を覚えた数字の関係をグラフに表すとこんな感じです。

ニイニの成績は青い線で示しています。はじめのうちは少ない問題数でどんどん数字を増やしていきましたが、10を超えたころから合格基準まで成績が上がるまでに多くの問題数を要するようになり、1から16までの問題ができるようになるのに2年以上かかりました。結果的に、年長のタカシが要したよりも多くの問題数をかけて、ようやく1から17までの問題に到達しました。
ちなみに追い付かれたタカシ(オレンジの線)ですが、2009年に数字の勉強を始めてから、常に一番できる個体だったのですが、勉強をしている時間(=問題数)が少ないので、2014年に本格的に勉強を始めたニイニより5年も長くやっているのに、こなしている問題数はニイニの方がずっと多くなっています。その意味では、ニイニは努力型の秀才なのかもしれません。
参考までにジェームスの成績も緑の線で示しています。成績の伸びは、10まではタカシと並んでいますが、1から9までの問題を勉強している頃から、伸びが鈍くなり、今はまだ13までの数字で苦戦しています。
さて、ニイニ用の問題が終わりました。チンパンジーによっては(例えばロジャーやコイコは)、画面をドンドン叩いて、問題が終わったことを教えてくれるのですが、ニイニは終わったら手を止めて、ときどきこちらの方を見ているくらいで、気が付くのが遅れることもあります。

このときのニイニの成績を見ると、なんと8割以上できていました。これは合格基準を超えています。早くも覚えたのか、スゴイ! と思って次の問題をセットしたのですが、残念ながら好成績は続かず、次は5割を少し超えるくらいに落ちていました。まだしばらく、17までの勉強がつづきそうです。
さて、忘れてはいけないのがもう一人の若手チンパンジー、ロジャーです。

今年8歳になったロジャーは、まだ1から14までの問題を勉強中。大人が場所を占めてしまうと勉強できなかったりして、勉強する機会が少ないのですが、これまでの成績を見てみると、、、

ロジャーはなんと、ニイニでも多くの問題をこなしてようやく覚えた10以上の数字の順番も、それ以前とほとんど変わらないくらいの問題数で覚えています。14の勉強を始めたときに少しつまづきかけましたが、もう成績が上がってきました。これからどこまで伸び続けるのか、楽しみです。

