救護センターブログブログ
2022年5月14日(土)オオコノハズク
カラスにつつかれていたオオコノハズクが保護されて来ました。
おおお~! うなだれてる~!
頭が床面に付きそうなぐらい前傾しています。
こんなに傾いているなら、何かにぶつかって、弱ったところをカラスにつつかれたのでは、と思いました。
どこも骨折はなく、足も力が入りギュッと止まり木を握っています。
うなだれた頭を持ち上げましたが、手を離すとゆっくり頭が下がっていきます。
上を向いてくれれば、何とかなりそうなのに…。
しばらくすると、薬が効いたのか、前かがみもかなり改善されました。
とは言え、段ボール箱に寄りかかっていますが。
数日間、差し餌をしていましたが、こま切れにしたマウスをエサ皿に置いたら、自分でペロリと食べました。
今まで状態がそんなに良くないと思ってたけど、ホンマはかなり良うなってるんちゃうやろか…
段ボール箱から広いケージに移したら、ふわっと飛びました。
音もなくふわりと舞い上がる、フクロウならではの飛び方です。
イケるやん!
獣医さんにも確認してもらい、すぐさま放野の手続きを取りました。
もう会えなくなるからと思い、写真を撮りました。
ピンと羽角を立てて、いかにもミミズクな感じ。
羽角は耳ではなく、飾り羽です。
オレンジ色の目を見開いて、怒っている時。
ずいぶん印象が違います。
オオコノハズクは変幻自在な鳥ですね。
野生鳥獣救護センター よしかわ