救護センターブログブログ

2025年12月31日(水)よいお年を!ゆく鳥くる鳥(・θ・)

野生鳥獣救護センターです。
あっという間に大晦日です。
今年は(も?)春は一瞬で終わり、ものすごく暑い夏がきて盆地の熱気に人も動物も疲弊、秋の心地よい時期を飛び越して突然寒くなり、寒暖差の激しい時期を経て京の底冷えを感じる…人も動物も体調を崩しやすい冬!というなんとも気難しい季節模様でした。

放野したツバメ。THE渡り鳥ですね。


本州、四国、九州で見ることができる鳥の6割が、北海道と琉球列島では8割が渡り鳥であるといわれています(自然環境生物多様性センターより)。日本に渡ってきた渡り鳥も、暑すぎて育雛が大変だったり、想定していた餌資源が足りずに困ったり、渡るタイミングを決めかねたりしたのではないでしょうか。気候の移り変わりは動物にも影響を及ぼします。それを私たちに伝えてくれるメッセンジャーでもあるのが救護されてくる鳥です。彼らから受け取ったメッセージを読み解き、私たちにはなにができるのか、生物多様性の保全には何が必要なのかをこれからも考えていきましょう。

擬死行動中(死んだふり)のトビ。担当者のお気に入りの一枚です。


ちょっと堅苦しくなってしまいましたが、今年も悲喜こもごもの年でした。そんななか野生鳥獣救護事業に関心をお寄せいただき、ありがとうございました。来年も小さな命を慈しむ心を忘れずに、精進してまいりたいと思います。
皆さま、良いお年をお迎えください。

元気で過ごしてくれているかな?のアオゲラ


野生鳥獣救護センター みやがみ