飼育員ブログブログ
2025年2月13日(木)オキバ、長い間ありがとう!
2025年2月10日、キバタンのオキバが循環不全のため亡くなりました。
来園して50年11か月。生年月日はわかっていないため、年齢は少なくとも50歳以上でした。
高齢とはいえ、どこかでまだまだ長生きしてくれるものだと思っていたところがあり、担当者一同まだ信じられない気持ちです。
1月31日に少しですが不調を認め、それ以降はおとぎの国事務所で過ごすようになりました。
その後は体調が戻ってバックヤードで元気にしていました。
あとは気温次第でオウム舎に戻るだけだと思っていた矢先の2月9日、朝から体調が悪そうで、様々な治療を試みましたが、翌日10日の朝、死亡を確認しました。
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ここからは副担当者として、オキバと関わった日々を振り返りたいと思います。
実は当園で働き始めた5年前も私は副担当者としてオキバにお世話になりました。
オキバも、オオバタンのオージローも新人には厳しくて、噛んでこようとしたり、部屋の移動を拒んだり、虐められたものです…。
それでも1か月ほどで受入れてもらい、仲良くなり、夕方のお散歩は私にとっても、多分オウムたちにとっても楽しい時間でした。
その後担当を離れることになりましたが、今年の5月から再び副担当者としてオウムたちと関わることになりました。
私はオウムたちにまた虐められるのではと少し怖かったのですが、オキバもオージローも5年前のことを覚えてくれていたようでした。オキバは初日から手に乗り、甘えてくれました。とても嬉しかったです。
オキバは男の人が好きで、女の人に厳しいと言われていました。
本担当者が男性なのですが、本担当者がいるときは、コンタクトタイムを覗きに行くと楽しい時間を邪魔するな!とばかりに怒られ……^^;
本担当者がいないときは私にも甘えてくれる、そんな個性溢れる個体でした。
機嫌が良い時は、やっほ〜!おはよ!と言い、肩に乗ることが大好きで、羽繕いのつもりなのかこめかみをよく舐めてくれました。
もう私の肩にのる際のオキバの重みを感じられない、あの「やっほ~!」が聞けないと思うと、正直胸が張り裂けそうです。
オキバが亡くなってから、今日が初めてオウムを担当する日でした。
昨日まで、まだどこかにオキバがいる気がして、正直そこまで寂しく感じなかったのですが…。
今日オウムを担当して、ふとしたときに、本当にオキバが旅立ったことを実感し、とても寂しく悲しい気持ちです。
オージローもオキバのことが大好きでした。
今日もオキバのいたおとぎの国事務所を頻繁に確認しており、オージローもどこかで何かを感じているのではないかと思います。その姿も悲しくて、正直見ていてとても辛いです。
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オキバへ
50年以上、たくさんの人を笑顔にしてくれてありがとう。
オキバの、「やっほ~!」がまた聞きたいです。
オキバとの時間は私の宝物。
いつも早くお散歩に行こう!とでも言うように大声で鳴いて私を呼んでくれていたけれど、ちょっとでも長く遊ぼうと私も頑張っていたんだよ!
安らかに。本当にありがとう。
オキバを愛し、可愛がってくれた皆様、本当にありがとうございました。
オキバに教えてもらったことを今後に繋げるとともに、今はオージローのケアに専念したいと担当者一同思っています。
オウム副担当:櫻井