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2025年12月19日(金)グレビーシマウマのナナトの搬出を行いました
先日、動物園HP(グレビーシマウマの移動について)などでもお知らせしたとおり、グレビーシマウマのナナト(オス、13歳)とミンディー(メス、12歳)が多摩動物公園に移動します。繁殖を目的とした移動で、移動先の多摩動物公園ではナナト、ミンディーともに繁殖に取り組む予定です。
12月17日の朝にナナトの搬出を行いましたので、その様子をご紹介したいと思います!

17日は、朝7:00から搬出作業を開始しました。
その日の夕方までにトラックで東京までの移動となるため、移動時間だけでも7時間ほどを想定して搬出計画を立てていました。
搬出作業では、いつもと違うことを感じて警戒することが多いので、箱捕りまでは最少人数で実施しました。
それでもシマウマ舎に到着すると、いつもより早く職員が来たためか、少し警戒しているような様子でした。


ナナトをグラウンドに出室し、箱捕り自体はスムーズに行うことができました。

落とし扉を落とした直後に暴れることを心配していましたが、輸送箱内に閉じ込めにした状態でもほとんど暴れることなく落ち着いており良かったです。
その後、アフリカの草原エリアのグラウンドの中にトラックを入れて、輸送箱の積込み作業を行います。

ナナトは、トラックへの積込み作業中も大人しくしており、無事トラックへの積込みも完了です。

その日の夕方に無事、多摩動物公園に到着したと連絡がありました。
到着後は、なかなか輸送箱から出てこず動物舎への収容には時間がかかったそうでした。
輸送箱や慣れない移動で少し怖かったのかもしれませんが、無事に多摩動物公園に到着して何よりでした。
来年3月には、ミンディーの搬出も予定しています。
グレビーシマウマも絶滅危惧種に指定されており、種の保存をしていくことが大切です。
アフリカの草原エリアは少し寂しくなってしまいますが、繁殖が上手くいくことを願っています。

シマウマ担当 井上
